勉強嫌いのおともに。「知的戦闘力を高める 独学の技法」書評
- 2018.01.14
- 書籍

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独学に悩める方へ
今回ご紹介するのはこちらの『知的戦闘力を高める 独学の技法』。
普段、勉強嫌いから読書にもなかなか手が伸びない中、本書を読もうと思ったきっかけはこちら。
面識はないのですが、新卒でNGO勤務をされている延岡さんのブログを昨日よんで、延岡さんのいう
・本を読んだら読みっぱなしで、内容が頭に入ってこないという方
・いまいち、何を勉強したいのかがピンときていない大学生
という対象に自覚症状があったので、そのままポチりました。
本書を読んでみると、見事に今までの不器用な勉強方法のもやもやが晴れていきました!それではすこし内容を噛み砕いてみましょう。
独学の4ステップ
本書によると、独学には「戦略」「インプット」「抽象化・構造化」「ストック」の4ステップがあります。
勉強嫌いなので勉強法に関する書籍は時々読むのですが「インプット」に偏っているものが多く、効率的な読書やリサーチ方法とテクニカルなものがほとんど。
しかし、本書では、勉強をする目的から4ステップを踏んで独学の全体像を示しているところに価値があるかと。
詳しくはぜひ本書を読んでもらえたらと思いますが、一番僕が「なるほど!」とおもったのが「戦略」と「インプット」の部分。
この「戦略」は独学の準備段階なのですが、端的に言うと、独学ではテーマつまり「問い」を立てることが肝要と言っています。
一般的に読書をするときには、「経済について知りたい!」や「法律を勉強したい!」といったジャンルが先行しがちになってしまいますが、そのようなスタートを切ってしまうと、その分野の基本書をなぞる形になってしまいます。
したがって、インプットが終わった後も何の面白みもないものになりがち。
そこで、追求すべき問いをテーマとして設定することで、厚みのあるアウトプットを可能にします。
自分の設定したテーマに対して様々なジャンルの知識を組み合わせることで独自の示唆や洞察が生まれます。これを本書ではテーマとジャンルのクロスオーバーと呼んでいます。
僕の場合は、勉強をする際に、いままではこの「問い」を立てる癖がなかったことを認識。問題意識の薄いまま、もしくは課題設定の甘いまま読書に着手していたために薄っぺらいものになっていたのだと。
また、本書ではテーマに対してジャンルを選定する際に「自分をプロデュースするつもりでジャンルを選ぶ」ことをススメています。自分をプロデュースするとはつまり、「他の人にはない組み合わせを選ぶ」ということです。
加えて、その組み合わせについては
「自分の持っている本性や興味」を主軸に選ぶべきで、他人が「持っているもの」で、自分が「欲しいもの」を主軸にしてはいけない
と付言しています。
僕は、ここに今まで独学が続かなかった原因があるのではないかと思いました。というのも、僕は純粋に自分の知りたいことではなく、他のブログやAmazonのレビューなど他人の評価で読むものを選別していたからです。
他人が勧めるものは必ずしも自分の知的欲求にが合致するとは限りません。ここに落とし穴がありそうだと認識しました。
自分なりの問いを立てて、インプットしていくのが大事なんですね。
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まとめ
本書では独学のステップが4つ示されていますが、ぶっちゃけ、この問いの設定と無駄のないインプットができれば、抽象化とストックは自然とできるような気がします。
なので、今回は前半2ステップに注視してみました。
独学や読書が習慣化されている人にとってみたら当たり前の話かもしれませんが、勉強が苦手な人、おすすめです!
ビスマルクが「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」という言葉を残していますが先人の知恵を借りる方法を本書で学んだので、愚者から賢者になれるようつとめたいですね。
みなさんも、よろしければぜひ!
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