利子が存在しない?シャーリアに基づいたイスラム金融の実態とは
- 2018.04.20
- バングラデシュ

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イスラム金融とは?
そもそも、イスラム金融とは通常の金融とは異なってシャーリア(いわゆるイスラム法)に基づいて運営される金融である。この金融を取り扱っているのがイスラム銀行です。
僕が滞在したことのあるインドネシアもバングラデシュのどちらも国民の8〜9割がイスラム教徒で占められる国なので街のいたるところで普通の商業銀行と合わせてIslamic Bankを見つけることができます。
そんなイスラム金融の大きな特徴が「利子が禁止されている」ことです。
シャーリアでは公平なビジネスをすることが求められていますが、人にお金を貸すときに利子をとることを禁じているんですね。
インドネシアにいるときにこの話を聞いて、どうやって銀行経営してるんだろうと思って友人に聞いてみたら具体的な話は出てこなかったんですが、「利子じゃない他の方法で稼いでるんだよ」との返答があったのでしばらくそれを信じていました。
イスラム金融の実態
しかし、今日、会計の人と話しているときに改めて同じ質問をしてみたら、意外な返答が。
〜ローンの話にて〜
松原「そういえば、イスラム銀行って利子つかないんだよね?どうやって経営してるの?」
会計「バカ言うな、どうやって行員に給料払ってると思ってるんだ??」
松原「・・・利子から??」
会計「そう、しかもイスラム銀行って言っても民間銀行だから給料は高いし、その分利子も政府系銀行より全然高いよ。」
との解答が。
しかも高めの設定なんですね。なので、普通、ビジネスとかはじめたくてお金借りたかったらみんな利子の低い政府系の銀行に借りたがるそうなんですが、政府系は政府系で手続きが煩雑で借りるのも難しいんだとか。そこで重要になるのがコネらしいです。。。途上国らしいですね。
大学で経済とかファイナンスとか勉強している人はまわりに銀行に務める人が多いのでお金借りやすいらしいです。
イスラム金融ではないにせよシャーリアの公平なビジネスとはなんぞやって感じですね笑
と言いつつ、数年気になっていた疑問に終止符が打たれたので個人的にはスッキリ。
せっかくインドネシアにつづいてバングラデシュというイスラム文化圏にいる時間が長いので人より詳しくなりたいところ。そのうち本場の中東とかも行ってみたいですね。
本日はこんなところで。
それでは!
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