【e-Education三輪開人】いま私が22歳だったら、JICAから内定をもらった上で、ベンチャーインターンをする

【e-Education三輪開人】いま私が22歳だったら、JICAから内定をもらった上で、ベンチャーインターンをする

 最近、Newspicksで「いま私が22歳だったら」という企画が進められており、進学をするという決断をしたものの、先輩の話はぜひ聞いてみたいと思い突撃することに!

▼進学の決断についてはこちら

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先日のインタビューに続き、就活生時代、様々な業界トップ企業の内定を総なめしたと噂のe-Education代表の三輪さんにインタビューしてみました!

▼前回の三輪さんインタビュー

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今回は超大作となったので前編と後編にわけてお届けです。

▼インタビュー後半

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 実はJICAで働いていた三輪さんからみた就職活動

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ーー先日はありがとうございました。3月から就職活動解禁ということで、みんな3月からエントリーシートを書き始めたりしています。なので、今回は「就活」をテーマに色々お話を伺いたいのですが、まず開人さんがどのような就職活動をしたか教えていただけますか?

え?今3月解禁になったの?

自分の時は、3年の10月くらいに採用説明会が解禁になって、日系大手企業の面接試験解禁は4月1日だったんだよね。で、ほとんどの場合4月下旬〜5月上旬には内定が出ていたかな。

そう考えると、随分就職活動の期間が後ろ倒しになったんだね。

ーーそうなんです。進路を決めるまでの時間が長くなったのはありがたいですが、大学4年生の最後の時間が短くなったという意味では一長一短な気もします。今回は、あくまで開人さんの経験をベースにお話伺えたらと思うのですが、開人さんの就活時代はどんな会社を受けていましたか?

自分の就職活動について話すと、海外で働けること、その中でも途上国で働けることを一番の軸にしていたので、本当に受かると思っていなかったけど、JICAがやっぱり第一志望だったね。それ以外だと総合商社や大手自動車メーカーを中心に受けてたね。

ーー商社やメーカーからも内定をもらっていたと以前聞いたことがありますが、他の民間企業に行こうとは思わなかったんでしょうか?

正直悩んだよ。

途上国で働く方法は今ものすごく増えていて、商社やメーカーだからこそできる新しい国際協力の形はどんどん増えている。だからこそ、JICAを選んだ時も他の会社で何ができるのか、JICAに入るからこそできなくなることが何かあるんじゃないか、という悩みは最後の最後まで続いた気がする。

それもあって、自分の中では就職活動自体が終わったのは、4年生の3月末だという風にすら思っているんだよね。

ーー3月末までとは?

就職活動が終わってすぐ、バングラデシュでバッグを作っているマザーハウスという会社でインターンを始めたんだよね。

さっきも話したように、JICAを選んだからこそ、民間企業だからこそできる新しい国際協力の形がないか、内定をもらった後にすぐ探し始めて、可能な限り大学生活の残り全部をインターンの時間に使おう思っていたので、ある意味ではその時間も就職活動だったと思う。

実際、今e-Educationを通じて民間企業の方達と途上国で一緒にビジネスを立ち上げることが増えてきたんだけど、マザーハウスの経験がなかったらきっと無理だった。

だから自分にとっての就職活動は、JICAから内定をもらったタイミングではなくて、マザーハウスでのインターンが終わる3月末まで就職活動だったと思っているよ。

▼マザーハウスについてはこちらも参照いただけます

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いま私が22歳だったら

ーーなるほど。それでは今、開人さんが22歳に戻れるとしたら、就職活動しますか?それとも進学など他の選択肢も検討しますか?

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難しい質問だね。

就職活動の始まる時期がずれてきた今同じことが言えるかわからないけど、それでもやっぱり自分だったら就活を選ぶかな。

ただ前提というか条件はあるね。自分の場合、 1年間浪人していた経験があったり、東南アジアを半年間海外をぐるぐる回る経験があったから、ある程度「こういう人生を送りたい!」って目標はあったんだよね。

そう考えると、目標があるのであれば就職活動をしていたと思うし、はっきりとした目標が描けていなければ、「将来のビジョンを描ききる」という目的を持って戦略的休学という選択肢も考えたかな。

▼休学についてはこちらの記事も参照いただけます

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ーー大学院への進学についてはどう思いますか?

これも目的次第だとは思っていて。例えば、国際協力の業界でも国連や大きな国際 NGO で活躍したいのであれば、そもそも採用条件として修士号の取得は必須なことが多い。

もちろん、社会に出てから自分でお金を貯めて海外の大学院に留学する、といった選択肢はあるけれども、一度会社を辞めるリスクもあるし、勉強する体力も学生の頃と比べるとかなり劣っている。そういう状態で修士号を取るよりも、大学からストレートで大学院に行くというのはありだと思うね。

ただ、自分の場合、大学院で学びたいこともハッキリしていなかったし、大学院に行くとしても、社会での経験を踏まえて学び直したいと思っていたから、大学院進学は22歳の自分の選択肢になかったかな。やっぱり目的次第だね。

ーーなるほど、もし今、もう一度就活するとしたら、どんな会社を受けますか?

これまで何度も似たような質問をもらってきて結構考えてきたことなんだけど、就活を終えて約10年経った今でも、やっぱりJICAを目指して、その上でベンチャーでの長期インターンをするっていう就職活動をしたいかな。

今、e-Educationという国際協力NGOの代表をしてるわけだけど、JICAの経験がなかったら学校の先生や途上国の地方政府をどう巻き込むのかとかきっと分からなかっただろうし、マザーハウスの経験がなかったら起業する難しさやそれを超えるやりがいも分からなかったと思うんだよね。

だから今、もう一度就職活動できるとしても、国際協力の中心であるJICAをまず目指し、そこでは味わえない経験を得られるベンチャー気質の高い民間企業やNGO/NPOでの長期インターンを組み合わせると思う。

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「発射台の高いところを目指せ」

ーー少し質問の角度を変えさせてください。就活する時、どんな軸を大事にしますか?

一番大事なのは、自分の目的に合致した会社であることだと思ってるよ。

だからこそ、会社の良し悪し以上に、 自分の目的が一体何なのか考える時間がすごく長かったような気がする。

自分の目的が、例えば「途上国の人たちと一緒に働きたい」だとすると、自ずと働く業界って絞られてくるよね。もちろんJICAのような組織もあるけれども、他にも商社やメーカー、あとは途上国でインフラ開発をしているゼネコンや物流会社も候補になりうる。

実際、今紹介した業界は全て面接を受けてきたし、ありがたいことに沢山の会社から内定をいただけた。「途上国の人たちと働きたい」という軸は一切曲げずにだよ。こう振り返ると、目的を決めるということをすごく大事に就職活動していた気がするね。

あ、それからもう一つ。目的の次に意識してたのは、バンテージポイントだったりするね。

ーーバンテージポイントってなんですか?

自分も就職活動をしていた時に出会った言葉ではあるんだけれど、日本語にすると「見晴らしの良い場所」かな。自分は「発射台」って呼んでたんだけど、就職活動をする後輩たちには「悩んだからとにかく発射台の高いところを目指せ」ってメッセージするようにしているね。

自分も、商社やメーカー、ゼネコンや物流、いろんな業界を見ていたけど、基本的には各業界トップの企業ばっかり見ていた。これは単純に「一番の企業に入りたかった」とかではないよ。トップの企業だからこそ見える景色がある、業界全体の潮流が見える、その潮流の先になる新しい風が見えるようになる。こんな風に思って、各業界トップの企業を見るようにしていたかな。

ちなみにね、商社やメーカーで同じことが言えるかどうかはわからないけれども、国際協力の業界ではやっぱりJICAが群を抜いていると思う。

だってさ、新卒一年目の職員が各国の大臣と議論をする、そんなチャンスが与えられる会社って他には滅多にないはず。それだけじゃなく、これまで数十年あゆみ続けていた日本の国際協力の歴史を、図書館に行かなくても図書館以上の情報を、職員全員のパソコンからアクセスすることができる。これってすごいことだと思う。

ーーJICA半端ないですね。

そうなんだよね。

さっき話したように、国際協力を仕事にしたい場合、修士号を持っていることが必須になることが多いんだけど、いわゆる新卒採用において、大学で国際協力を専攻していなくても普通の就職活動で内定が出るのも、JICAの素敵なところだと思う。

実際、自分は大学で国際協力を学んできたわけではなかったし、大学院にも行っていなかったけれど、それでも国際協力のイロハを今説明できるようになったのは、 JICAに入れたからに間違いないね。

例えばさ、「要請主義」とか「要望調査」って言われてもピンとこないよね?

ーー来ないですね。

そうだよね。おそらく民間企業で働いていたら、きっと出会うことがない言葉のはず。でも、国際協力や ODA を考える上ではすごく大切な概念なんだよね。

だからこそ、国際協力の中核かつトップランナーであるJICAに入れたのはすごく大事な経験だし、もしもう一度就活生に戻ってもやっぱりJICAを目指すかな。

ーーなるほど。その他にも大切にしている軸はありますか?

後はね、やっぱり一緒に働く人を尊敬できるかどうか、かな。

JICAの就職活動って少し特殊で、最終面接と同じ日にグループディスカッションの試験があったんだよね。そこで出会った人たちが、まあとにかく凄かった。

具体的に話すと、グループディスカッションの議題が、ある仮想の開発計画について、いくつかあるプロジェクト案の中から3つだけ選ぶ、という議題だったんだけど、自分が選んだ回答が開始5分で見事に却下されたんだよね。

確かに、問題をよく読むと優先すべき課題は別にあったし、解決策も今考えれば適切でなかったなと思うんだけれども、それをわかりやすく丁寧に(決して否定の言葉は使わず)説明してくれた他の参加者を見て素直に凄いなと思ったし、彼女たちと働いてみたいなと思ったんだよね。実際に一緒に働けることになって今度は冷や汗が出たけど(笑)

他にも、当時のJICA理事長の緒方貞子さんの影響はやっぱりあったかな。海外を旅行してた時「日本人で有名な人は?」って聞くと結構な国で緒方さんの名前を聞いた。そして自分でも緒方さんの本を読んでみたんだけど、言葉一つ一つに刺激をもらったし、 JICA の新人研修の制度も緒方さんの言葉の影響がすごく反映されてるって聞いて嬉しくなった。

今はわからないけれど、自分が新卒でJICAに入った時は「海外OJT」っていう制度があって、新卒1年目のうち4ヶ月近く海外の事務所に駐在して働くっている経験をさせてもらった。

今考えればものすごいことだよね。同期30〜40人が世界散り散りになって同時に研修を受けて、その経験を皆でシェアできるなんて環境は、今日本の他の企業にはできないと思う。

海外OJTでバングラデシュに駐在した時も、当時の所長や先輩職員など、尊敬する人たちばかりで、この人たちと一緒に働けて幸せだなーっていう瞬間がたくさんあった。だからこそ、もう一度就職活動するとしてもやっぱり働く「人」を大事に就活したいなと思うね。

ーー開人さん、ありがとうございます!JICAのお話している時は特に体温が上がっている様子を感じ、本当に国際協力が好きなんだと言うことが伝わってきます。学生の時からの「目的」が一貫しているからこそ、就活から9年たった今でも言葉に熱がこもるんですね。

あわせて読みたい

前編は企業にこめる想いを中心にお話しいただきましたが、後編は実際にどのように就活を進めたらいいのかテクニカルな部分に注目してお話していただきました。

後半はこのようなトピックをお届けします!ぜひご覧ください。

  • 進学or国家資格受験者も就活はした方がいい
  • 「就活生です」という魔法の言葉
  • ロールモデルの数こそ大事にしてほしい指標
  • OB訪問の勧め
  • 失敗の勧め(特に面接)

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