バングラデシュの田舎町チャンドプールでの小さな出会い
- 2017.12.02
- バングラデシュ

みなさん、こんにちは!松原(@matsubara_nobu)です!
今日は首都ダッカから車で4〜5時間のところにあるちょっとした田舎町チャンドプールにきてみました。
船で4時間と聞いていたので少し船に乗るの楽しみにしていたんですが、車に乗っていても一向に船着き場に行く様子はなく、いつの間にか目的地についていました笑
地元のホテルに一泊しているのですが、そこで小さな出会いがあったので、今回はそれをお伝えしたいなと。
SPONSORED LINK
チャンドプールまでの道のり
本題に入る前に、チャンドプールまでの道のりがきれいだったのでご紹介。
今回始めて首都ダッカから出たのですが、出発から15分くらいですでに都会の雰囲気はなく田舎のような雰囲気に包まれました。道中は緑が映える並木道や、広大な土地に田んぼ広がっていたり自然豊かでとても癒やされました。とてもいい天気だったので一層自然の美しさを堪能できました。
当初は船で移動する予定だったのですが、車で移動してこのような景色が見れたのは結果オーライですね。
そして、ついたのがこちら。
薄暗くなってからも賑わってます。今日は祝日らしいのですが、そんなことは関係なく商店街?は活気にあふれていました。
左下にあるのはリキシャ(人力車に自転車つけたようなやつ)の運転手さんの頭です、お気になさらず笑
夕涼みの中、ホテルのオーナーと語る
さて、こうしてついたのが本日のホテルHotel Grand Hilsha。
少し早くついてしまって、ずっと部屋にいるのももったいないし、月もきれいだったので夕涼みに外へ。
すると、一服していたホテルのオーナーが声をかけてくれました。
「あんた、日本からきたの?僕のいとこが昔東京大学通っていて、今はその大学で講師をやっているんだ。」
ほうほう。世間は狭いなと思いつつ、こちらも自己紹介。東京からきた学生でバングラデシュでインターンをしていますと。来年1年滞在する旨を伝えると興味を持ってくれて座り込んで話し始めました。
よくよく話を聞いてみると、そのオーナーも1996年ごろ日本に留学するつもりだったらしい。「どこの大学?」と聞いてみるとなんと返ってきた答えが「早稲田」。びっくりです。
こっちは別に自分が早稲田の学生とまでは言ってなかったので、一気に信憑性高まりました。
しかし、不幸なことに、奨学金がもらえることまで確定していたのに、入学できなかったそう。当時、ネットもなく、電話もちゃんと繋がらなかったらしく書類でのやり取りだけで手続きをすすめていたところ、送付した入学書類が2日ほど到着が送れてしまって受理されなかったらしい。その時、東大に通っていたいとこも日本側から手助けしてくれたようですが、大学側とは全然連絡が取れなくなって、結局諦めざるを得なかったと。
地元の大学に通って、ホテルの経営に着手し始めたそうです。
「人生のプランがすっかり変わっちゃったよ。」
確かに、所定のルールで手続きを取ることは大事ですが、このオーナーにとってみればそれ以上の重大な意味を持っていたはずです。
今の時代にあれば、連絡を取ることなんて容易いことですし、出願やその他諸々の手続きもオンラインでしている時代なので、もう少し手を打てたかもしれません。今より何倍も留学が難しい選択肢だったときにチャレンジし、入学が目前だったにも関わらず瓦解。とても悔しかったはずです。
いつか機会があればぜひ日本に来てもらいたいですね。
このような話を聞いて、いま自由に海外に出れてる自分の境遇に感謝するとともに、こういうチャンスをつかもうとする人を応援できる人になりたいなと改めておもった、そんな田舎の夜でした。
-
前の記事
川ってこころ安らぐよねって話。 2017.12.01
-
次の記事
途上国とは、貧困とは何か?貧しいと言われる地域から考える 2017.12.04