TOEFL平均90超え!?バングラデシュの英語学習に迫る

バングラデシュの公用語はベンガル語。バングラデシュとインドのベンガル州くらいでしか話されていない言語です。
この国にいると「言葉どうしてるの?ベンガル語おぼえたの?」とよく聞かれます。
ベンガル語をできるにこしたことはないのですが、実際のところ英語だけでほとんど生活できてしまいます。なぜそこまで英語が浸透しているのでしょうか。
本記事では、バングラデシュの英語学習事情をお届けします!
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TOEFLの平均が90点を超えている!?
英語力を知るにあたってわかりやすいのがTOEICやTOEFL、IELTSなどの資格試験がありますね。この中からバングラデシュでもよく受けられているTOEFLを今回は見てみようと思います。
まず、みなさんは日本の平均をご存知でしょうか?TOEFLの実施機関ETSが出している2017年のレポートによると日本の平均は71点です。
全世界の平均が81点ほどなので世界的に見ても低い水準にあります。
一方でバングラデシュの平均点はなんと87点。日本とは16点も差がつき、世界的な平均よりも十分上回っています。
さらにバングラデシュから少し視点を広げてベンガル語を母語にする人という範囲で見てみると平均スコアがなんと93点。海外の大学を十分目指せるレベルですね。
バングラデシュの英語教育
なぜここまでバングラデシュの英語のレベルが高いかというと、大学の授業は英語で開講されているところが多いのです。大学レベルの教科書は基本英語、さらに課題も英語となれば英語を使う機会を多く得ていることは間違いないですね。
また、バングラデシュの私立高校の中にはインターナショナルスクールではなくとも、English Mediumと呼ばれる英語限定のコースがあります。高校生のときから英語だけで授業をこなす学生が多いのも英語力を高めている要因と考えられるでしょう。
そして、高校生で使われる英語のレベルの高さにも注目です。
例えば日本ではTOEFL学習でこちらの単語帳が有名です。
この単語帳、TOEFL80レベルの単語、100レベルの単語、105レベルの単語、というように目標スコアごとに単語が整理されています。
バングラデシュの東大、ダッカ大学の入試ではこの単語帳の100レベルの単語がしれっと出題されています。TOEFL100点といえば英語圏のトップレベルの大学院に出願できるくらいの能力の高さです。
高校生でこのスタンダードとなれば平均が高得点となるのも納得です。
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一般の人たちは?
ここまで聞いて、「大学行くような人たちが英語できるのはわかったけど、一般の人たちは?」と疑問に思う方もいるでしょう。
この人たちはTOEFLを受けていない可能性が高いので、単純に得点で示すことはできませんが、バングラデシュで生活をしている肌感覚としては「ある程度はできる」という答えになります。
近所のローカルなお店にいっても店員さんは完璧な英語ではないにせよコミュニケーションは取れます。これは、バングラデシュが普段から英単語を使っているからと考えられるでしょう。
バングラデシュは公用語がベンガル語とはいえ、過去にイギリスの占領下だった歴史もあり、ベンガル語のなかに多くの英語が散りばめられています。日本語が含む外来語よりもさらに多くの英語が日常的に取り入れられているように感じます。
よって、英語の文法が完璧にわからずとも、日本人よりも英語の語彙力が高く、単語を並べることができるため、英語でのコミュニケーションを可能にしているのでしょう。
まとめ
以上、バングラデシュの英語事情でした。
バングラデシュではある程度英語が通じるため、よほどローカルな場所に行かない限り、旅行等でも困ることはそこまでないでしょう。日本も学ぶところが多そうですね。
ただ、ベンガル語を大切にしている人たちなのでバングラデシュを訪れる際はちょっとしたベンガル語を覚えていくと喜ばれるかと思います。
ぜひ、現地の方とのコミュニケーションを楽しんでみてください。
それでは!
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