バングラデシュの国際協力メイン課題、難民支援の現状とは?

みなさん、こんにちは!松原です。
今日はふと街中でWFP(国連世界食糧計画)の車両を見かけて、そういえば最近WFPってどんな支援をバングラで何やってるんだろう?
と思ったので調べてみました。
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ロヒンギャ支援が最優先課題
バングラデシュでWFPと調べるとまず出てくるのがやはりロヒンギャの話題。
昨年の大量流入からWFPは支援を続けています。
国内外のNGOや国連機関、各国政府からの援助を受けながらロヒンギャの支援は行われていますが、現在課題となるのが台風。
雨季に入り、ダッカでも日々雷が落ちて、住民がなくなったというニュースをしばしば耳にします。
そんな悪天候にみまわれると住環境が十分ではない難民キャンプではさらに問題は悪化します。
そのような状況なので、現在難民キャンプのあるコックスバザールではWFPとUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)、IOM(国際移住機関)の協働で、難民の安全を確保できる住居を急ピッチで作っている模様。
The monsoon season is coming to Bangladesh, and 150,000 #Rohingya are at risk. 3,500 refugees and 3 humanitarian organsations have worked together to prepare land to relocate vulnerable refugees & keep them safe @IOMBangladesh @UNHCR_BGD pic.twitter.com/7fpWeo2xLj
— World Food Programme (@WFP) 2018年5月18日
日本の取組みは?
また、日本も昨年11月にWFPを通した16億5000万円(1500万ドル)緊急無償資金協力を決定し、5ヶ月間の援助を約束。食糧配給や支援物資の運搬、道路の整備などに当てられました。
ただ、11月から5ヶ月というともう終わったか開始時期によってはそろそろ終了となるころです。
今後、どういった対応をとるのかなと思ったら5月14日に日バングラ外相会談が行われていました。
会談では約2000億円の円借款(ロヒンギャ問題に関するものではない)についての言及とロヒンギャ支援に関する内容も。
会談内容について外務省の発表は以下の通り。
避難民キャンプでは,雨季に入り,自然災害のリスクが高まっており,避難民の「安全,自発的で尊厳ある」帰還の着実で早期の実現が鍵であり,日本のミャンマー側での帰還・再定住の環境整備のための支援状況を説明しました。その上で,バングラデシュとミャンマー両国間の合意に基づき,帰還実現に向け,日本は引き続き両国間の連携を後押しし,バングラデシュに寄り添い,必要な支援を行っていく旨改めて表明しました。
必要な支援を行っていくということですが、バングラサイドから具体的な支援が決定したわけではなさそうです。
現状、ロヒンギャの帰還先であるミャンマー側で受け入れ体制を作るための援助を進めるようですね。
それにしても、河野大臣ってツイッターもブログも頻繁に更新されてて、各国外相会談があると写真がよく投稿されるんですが、なぜかこのバングラ外相会談については触れられておらず。
太平洋・島サミットやG20外相会談が後に控えていててんやわんやだったんでしょうか。
バングラ在住勢としてはぜひとも触れていただきたかったところ…!!
まあ、そんなこんなで今後の動向も要チェックですね。
それでは本日はこのへんで!
※追記
外務省アカウントではしっかりポストされてました。
日・バングラデシュ外相会談
14日,河野大臣は,訪日中のアリ・バングラデシュ人民共和国外務大臣と日・バングラデシュ外相会談及びワーキング・ディナーを行いました。
https://t.co/gZ3mazRdZ0 pic.twitter.com/FPdt1Pn2uP— 外務省 (@MofaJapan_jp) 2018年5月14日
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