バングラデシュの法律事情。弁護士について調べてみた
- 2018.07.30
- バングラデシュ

みなさん、こんにちは!松原です。
最近、仕事で英文契約書の確認などすることがあり、ふとバングラデシュの法律とか弁護士制度まわりについて調べてみようと思ったのでササッと検索してみた結果を備忘録程度に残しておこうと思います。
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メインはイギリス法
バングラデシュは歴史をたどると、英領インド時代があり、法律はイギリスの影響を強く受けています。
イギリスの法体系はコモンローと呼ばれ、条文ではなく裁判の判例に重きが置かれる法体系となっています。
それに対して日本はシビルローとか成文法とか言われて、法律の要件など含めて事細かに文章として条文に示されています。
そのようなイギリスの法体系を移植してある国なので、国内の裁判でもしばしばイギリスやインドなどの判例が用いられることもあるそう。
ただ、そのような法律業務にあたる弁護士の制度は少々異なるようです。
イギリスだと弁護士は法廷弁護士(バリスター)と事務弁護士(ソリシター)という2種類の弁護士資格がありそれぞれ役割がありますが、バングラでは弁護士資格は1種類、かつ法科大学院のような制度は基本的になく、法学士を取れば司法試験に受験資格が得られるようですね。(参考までに、現在日本は法科大学院を終了するか、司法試験予備試験という合格率3%くらいの超難関試験に合格しないと司法試験の受験資格すら得られません。)
また、弁護士資格というと現在ニュースでもちらほらやっていますが日本人が海外(特にアメリカ)でロースクールに通ってその国の弁護士資格を取ることもできます。ニューヨーク州弁護士とかたまに聞きますね。
しかし、バングラデシュでは弁護士資格はバングラデシュ人のみに限られているそうです。なので日本人でバングラデシュ弁護士資格を持っている人はいないのでしょう。
司法試験は択一→論述→口述と3段階の試験があるようですが、ちゃんとスクリーニングが機能しているかというとそこはわかりません。
というのも、バングラデシュでは銀行職と国家公務員がFirst Classと呼ばれる有名な職業で難関な試験を乗り越えなければなりませんが、その裏では大金が動くと言われています。弁護士試験も同様にトップクラスの試験であることを考えるとまだまだ純粋なスクリーニングには遠いかもしれません。
と、サクッと調べたところはこんな感じでした!
せっかくなので少しずつバングラの会社法とか投資環境まわりの法整備についても調べていきたいなと思います(一応法学部生なので)。
またしらべたらお読みいただけると嬉しいです!
それでは!
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