エジプトで導入された「日本式教育」とは?

JICAの協力を得て、エジプトでは「日本式教育」と呼ばれる教育方針が小学校に導入されているようです。
この教育とは、掃除や日直など、日本の学校では当たり前に受け入れられている文化が評価されて、そこで育まれる協調性に着目したものです。
たしかに、役割分担を通して協力する姿勢というのは子どもたちにとって良い影響を与えることが期待されます。
一方、個人的に気になったのが、「日本式教育」と言われながらも、日本ではこれらのことは「教育」として認識されているのか、という点。
昔からの慣習で、もはや教育という意義を意識されたものではなく、文化として自然に学校生活のなかに溶け込んでいるものではないかと感じます。
そういった当たり前のなかから協調性を身に着けているのかなと思います。
と、協調性が教育ではなく文化から得られるものというのはバングラデシュの生活の中で感じるようになりました。
バングラデシュでは別に学校で掃除や日直といった制度はないものの、みんなで助け合うのは当たり前、協調性は小さな頃から村の生活で育んでいます。
しっかりと目的や意義を意識しながら教育として子供にインプットするのもいいですが、大人からの価値観の押しつけにならなければいいなあと思っています。一方的なインプットだとある程度反発もあるかと思うので。
なので、エジプトのこの学校も先生や指導員主導ではなく、生徒が自主的に取り組んで、それが当たり前と感じられるようになる仕組みが大事なのかなと思います。
まあ、いずれにせよ日本のこういった文化が世界に広がるのは嬉しいですね。ワールドカップで日本人サポーターがスタジアムを片付けていくのを見て衝撃を受けた外国人も多いみたいですし、今後ますます注目が集まるのではないでしょうか。
それでは!
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